でもその間にも、罪悪感と苦しみを増幅させる行為は続く。 好きではない、友達の彼氏とする深いキスは、最低だった。 『……色んな意味で、龍真君とのキスは違うなぁ』 心の中でそう思った瞬間、やっと愁君の唇が離れる。 「はぁ、……っはぁ、」 強烈な泥と血の匂い、そして悪意の塊が遠ざかり―― 「なに?……もうギブなの?」 涙を零す私に、 ニヤァ、と黒く愁君は笑った。 「―――――ッ!!」 思わず握りしめた拳が、コンクリートの床を引っ掻いた。