「うぅ……」


仕方なく鼻をつまんで歩き出すと


「…………神無!!」


大きな声で名前を呼ばれた。

そちらを振り返ると、

そこには、

「え………っ!?」

…頬を腫らした愁君と、目に涙を浮かべた瑠美がいた。