教室に強く臭う泥の匂い―鬼―の事すら一瞬忘れかけるけど。 「……っ!!だめだめっ」 私は、もう一度強く首を振ると、そんな呑気な思考を打ち消した。 夏休みなのに学校に来なきゃいけない憂鬱からか、いつもより鬼が増えてる気がするってのに。