微妙な空気の受付を離れ、渡されたマイクを持って部屋へ向かう。

「…………」

「……………」

お互い、無言です……。

別に、沈黙とか一人が嫌いなわけじゃないんだけど、ね。

せっかく、龍真君とで、デート、なんですよぅ。

龍真君が無愛想なのは分かってるんだけど、

なんか……龍真君の思ってることがすごく気になる…。

デートなんてするんじゃなかった…とか、

つまんない…とか、

そういう風に思われてたらどうしよう……?


…なんてウジウジ考えてる間に、部屋に着いてしまった。