正直、真っ黒な服のほうが、 落ち着くけど。 瑠美に選んでもらって、 龍真君にも誉められ。 なんか、 たまにはこういう格好も、 いいかな……って、思いながら。 私はニコニコしながら、 カラオケへと歩く。 『偽物』だけど、彼女として。 手をぎゅうって握ってくれる、 龍真君の隣で。