「……で、どこに行きたい」 「ぅあ、あのぅ…っ」 「なんでもいいから言ってみろ」 ……そこまで言われたら、もう、言うしかない…かな。 私は小さく深呼吸をすると、口を開き――… 「…………か、から、おけ」 「……」 「わ、わたしっ、カラオケとか、たまにしか行けないからっ」 …――そう。 兄ちゃんのバイト代と叔母さんの仕送りしか収入ないから…。 あんまり贅沢はできないんだ。 だから、今まではカラオケとかも我慢してきたんだけど。 行きたいなぁ…なんて。