私は頷きながら、机の上のカップを取り上げて一口飲む。 砂糖の入ったそれはちょっと甘くて、すごく優しい味。 「くそぉぉおお〜っ!!」 と叫んでリビングから出て行った兄ちゃんが煎れてくれた紅茶。 私はお菓子、兄ちゃんは紅茶を煎れるほうが得意なんだよね〜 ……なんて現実逃避してたのに。