龍真君をリビングで待たせ、私は兄ちゃんの部屋を訪れる。


コンコン、


「兄ちゃん、ちょっと大丈夫?」

「えー……神無の愛しの兄ちゃんは大学の宿題してるよー?」

「……じゃあ中断してくれないかな?昨日言ってた人が来たの」


『愛しの兄ちゃん』の所をスルーしつつ、重要な用件だけ伝える。

すると、