「神無、着替え終わった?」 「着替え終わったよー。……だけど」 「ん?」 「ここも、鬼の匂いがプンプンするから……ちょっと狩らさせてもらってもいい?」 「確かにうるさいね。わかった、待ってるからさっさとよろしく」 「りょうかーいっ」 瑠美の了承をカーテン越しに聞いた私は、 誰にも見られる事のない試着室の中で静かに『符』を構えた。