[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

「かっ……風見先輩――!?」



入ってきたのは、まさかの
風見先輩。


しかも、一人っきりで。



(ななな、なんで先輩が
ここにっ!!?)



もーあたしは150%テンパ
ってて、目がグルグル
しちゃってたんじゃない
かと思う。



そして風見先輩も中に人が
いるとは思ってなかった
のか、驚きをあらわにした
顔であたしを見て、



「おっと、先客がいたのか。

これは失礼」



そう言うと、引き返そうと
背中を向けかける。



でもその体は途中で止まり、
先輩はもう一度あたしを見た。


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