[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

まだ10分もたってないと
思うから、神谷先生って
ことはないかな。



それじゃあ単に前を通る
だけの関係ない人かと
思ったら、足音はこの
部屋の前で止まり――

そして続けて、ガラッと
音をたてて、扉が開いた。



(え…………?)



なんで? 

留守だって貼紙してあるって、
先生言ってたのに。



ビックリして上半身を
起こしたあたしは、仕切りの
カーテンを開けて入口の
方を見る。



そして次の瞬間――心臓が
止まるかと思うくらい、
ドキッとした。


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