[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

神谷先生は白衣を脱ぎ
ながらそう言い、それを
椅子にかけると静かに
部屋を出て行った。



一人残ったあたしは、
ベッドの中でモゾモゾと
寝返りをうつ。



寝てろって言われたけど、
もう眠くはなくなってた
から、何となく落ち着かなくて。



全身がダルい感じはする
から、もう少し休んでた
方がいいんだろうけど。



「うーん……」



とりあえずまぶたを閉じて、
しばらくジッとしてた。



とその時、廊下の向こう側
から少しずつ足音が
近づいてくる。


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