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「はぁ…………」



今のあたしってば、超暗い。



わかってるけど、どうしても
元気がわいてこない。




風見先輩の誕生日から数日。



プレゼントは渡せなかった
どころか、無惨にライバル
達に踏み潰された。



……あのショックは、
たった数日ではほとんど
癒えてはくれないみたいだ。



「あんず〜。元気出しなよぉ?」



一緒に廊下を歩きながら、
亜希が言う。



亜希と春香もことの顛末は
陵から聞いて、さすがに
哀れとかなり同情してくれてた。


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