[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

「あとさ……ルックスで
そんなに悩む必要もないよ。

――あんず、かわいいよ」



「えっ!?」



意外なセリフが続いて、
思わず素っ頓狂な声をあげる。



「かわいい!? う、うそぉ」



どんぐり眼にヘの字口――
じゃなかった、ペタンコ鼻の
童顔だよ、あたしは。


かわいいなんて、まさかまさか。



「嘘じゃないって。

ちっちゃくてフワフワ
してて……女の子らしく
って、かわいいじゃん。

そりゃ大人っぽい系とは
違うけどさ。
あたしなんか、逆に羨ましいよ」


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