[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

「あんずちゃん……
それじゃ……」



かすれる声で問いかけたオレに。



――あんずはフワリと
笑って――そして、頷いた。



「――はい。

こんなあたしでよければ……
よろしく、お願いします」



「ぃ……………」



夢にまで見た展開。



夢にまで見た、あんずのセリフ。



「ぃやったぁぁぁ!」



「きゃっ―――!?」



オレはもう舞い上がって、
おかしくなっちまって――


気づくと夢中で、あんずの
体に抱き着いちまってた。



「やった! マジ嬉しい!!

ヤベェッ、なんかオレ
ブッ飛びそうかもっ」


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