「――あたし恋愛経験全然
ないから、こういう気持ちを
どう説明していいかわかんない。
でも――あたしも、もっと
太郎さんのことを知りたいです。
太郎さんがあたしを知って
くれてるくらいに。
そんな答えでも……いい
ですか……?」
「――――――…!!」
……世界中の全部の音が、
オレの中から消え去って。
代わりにオレの体には――
今のあんずの言葉が、夢の
中で響くハープの音色のように、
ゆっくりと ゆっくりと、
響いてくる。
(いいのか、って――
それは、こっちのセリフ
だっての……)
_
ないから、こういう気持ちを
どう説明していいかわかんない。
でも――あたしも、もっと
太郎さんのことを知りたいです。
太郎さんがあたしを知って
くれてるくらいに。
そんな答えでも……いい
ですか……?」
「――――――…!!」
……世界中の全部の音が、
オレの中から消え去って。
代わりにオレの体には――
今のあんずの言葉が、夢の
中で響くハープの音色のように、
ゆっくりと ゆっくりと、
響いてくる。
(いいのか、って――
それは、こっちのセリフ
だっての……)
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