[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

そんなあんずを、いつも
一番隣で見てた。



だからこんなに、好きに
なっちまったんだから。




「太郎さん………」



あんずは吐息を漏らす
ように、かすかに震える
かわいい声でオレの名前を呼ぶ。



オレは反射的にビクッと
肩を震わせて、あんずの
顔を見た。



張り詰めた空気の中、
視線を絡ませて――

あんずは懸命に言葉を
探すような顔をしながら、
ゆっくりと告げた。



「……あたし今、嬉しいな
って思ってます。

太郎さんがあたしのことを
前から見ててくれたのも、
今、こうして話して
くれてることも」


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