[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

これで、オレにやましい
ことは何もない。


正々堂々と、あんずに
ぶつかれる。



「サンキュ! 
それじゃあな――」



「あ、ちょい待ち」



用事が済んでサッサと
出ていこうとしたオレを、
ばぁちゃんが呼び止めた。



『何だよ?』と眉をひそめた
オレに、ばぁちゃんはまた
低いモゾモゾとした声で、



「もうひとつ。

そのオナゴとの関係がどう
なっても、芸を投げるのは
許さないからね?」



「は―――…」



『どうなっても』?



……って、なんだ? 

オレがフラれるとか、
そーゆーことか?


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