これで、オレにやましい
ことは何もない。
正々堂々と、あんずに
ぶつかれる。
「サンキュ!
それじゃあな――」
「あ、ちょい待ち」
用事が済んでサッサと
出ていこうとしたオレを、
ばぁちゃんが呼び止めた。
『何だよ?』と眉をひそめた
オレに、ばぁちゃんはまた
低いモゾモゾとした声で、
「もうひとつ。
そのオナゴとの関係がどう
なっても、芸を投げるのは
許さないからね?」
「は―――…」
『どうなっても』?
……って、なんだ?
オレがフラれるとか、
そーゆーことか?
_
ことは何もない。
正々堂々と、あんずに
ぶつかれる。
「サンキュ!
それじゃあな――」
「あ、ちょい待ち」
用事が済んでサッサと
出ていこうとしたオレを、
ばぁちゃんが呼び止めた。
『何だよ?』と眉をひそめた
オレに、ばぁちゃんはまた
低いモゾモゾとした声で、
「もうひとつ。
そのオナゴとの関係がどう
なっても、芸を投げるのは
許さないからね?」
「は―――…」
『どうなっても』?
……って、なんだ?
オレがフラれるとか、
そーゆーことか?
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