[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

「どうなんだよばぁちゃん?

何も言わねーってことは、
文句ないんだな?」



焦れてせかすと、ようやく
ばぁちゃんは湯呑みを
座卓に置いて言った。



「別に止めはしないよ。

でも……そのオナゴに
もしもばれるようなことが
あったら、その時は
わかってるね?」



「……あぁ、もちろんだ」



「そうかい。

それならまあ、好きに
やってみるがいい。

色恋もお前の幅を広げる
ためには、いずれは必要だしね」



(―――よっしゃ!)



心の中でひそかにガッツ
ポーズな気分だった。


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