あの日は彼に3回も会った。



不思議な縁でもあるのか
って思うほどの遭遇率
だったから――

もしかしたらまたどこかで
会えるかも、なんて。


ほんの少しだけ、そんな
思いが胸をかすめて。



「そっかぁ〜。

返せるといいけどねー」



しみじみと言った亜希に、
あたしも心から『うん』と
頷いた――…。





     ★★★★★



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