[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

抵抗を忘れて呆然とする
唇に、風見先輩の唇が
触れようとした。



その時――…。




――バターンッッ。



振動が伝わるくらいの
とんでもない勢いで、
突然部屋の扉が開き。



そして激しい足音がした
かと思うと、次の瞬間には、
あたしの目の前から先輩の
姿が消えてた。



(え……な、なに………!?)



耳をつんざくバキッという
音と、うめき声。

そして何かがドサッと壁に
ぶつかる音。



あたしは放心状態でソファに
仰向けになったままだから、
何が起こったのか全く
わからない。


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