[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

その口調も表情も――

もうさっきまでの爽やかで
優しかった先輩とは、
明らかに違ってて――…。



「やっ………」



あたしは初めて、そんな
先輩に恐れを感じた。



だけど先輩はかまわずに
グッと顔を近づけてきた
から、あたしは慌てて掌で
それを拒む。



「やめて下さっ……。

あ、あたしはそんな
つもりじゃ……!」



「――それもういいって。

なんか朝から邪魔入って
ばっかでイラついてんだから、
さっさとやらせてくんない?」



「せ――ん、ぱ――…」


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