[完]愛しいキミは♂大親友♀ 〜女装男子の悩める日々〜

言ってる最中に、また
先輩が距離をつめてきた。



あたしはとっさに両腕を
突き出して、先輩の体を
押し戻そうとする。



先輩は形のいい眉をスッと
細めて、



「まだそんなウブっぽい
こと言ってんの?

オレが誘ってあげて、
喜んで来たくせに。

まさかホントにプレゼント
渡して帰るつもりだった
わけじゃないだろ?」



「え…………?」



………どういうこと?



なんかあまりに信じられ
なくて、意味が理解
できなかった。



でも逆に、言葉に含まれた
イラ立ちと刺々しさだけは、
なぜか敏感に気づいてしまう。


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