プレゼントが決まらない
からって、焦って弱気に
なっちゃってたかな。



でもまだ数日間あるんだし、
別にギリギリまで迷って
たっていいんだよね。


先輩を好きなのは、あたし
なんだし……。



「ありがとね、陵。

あたしもうちょっと、
考えてみるね」



「え? あ、うん」



キョトンとしてる陵の手を
離して椅子に座り直すと、
亜希と春香は呆れたように
笑った。



「なんかよくわかんない
けど落ち着いたか。

ふふっ、あんずはホントに
陵が好きだよね〜」


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