―……


「長官~長官はいますか?」




「タク様、軽はずみな言動はお控えください。

ここは天宮殿ですよ」




天宮殿に入ってすぐに

長官秘書がウキウキして入ってきたタクを睨んだ。




「別に良いじゃないですか~!

ね、長官?」




タクは口を尖らせながら


奥から来た
顎髭を長く伸ばした老人に笑いかけた。





この方が長官である。




「タクはその性格が長所だ。
別に構わんよ」




「しかし…」




「こやつの存在で
この天空界は明るいと思ってもいいさ」




そう、タクはこの世界で太陽のような存在。



みんなに好かれているのだ。