「おい、桐島…!」



那智くんがため息をつく私に耳打ちした。



言いたい事は分かっている。




『うん、分かってる。
彼は私の隣人なの』



「――!!」




「んじゃ席は桐島の隣でいいな。

―桐島、色々面倒見てやれ!」




『は、はははい!』




先生はどんどん話を進め、

レオくんが私の隣に向かって歩いてくる。




レオくんは「よろしく」
と笑うとスッと席に座った。