『そうだね…!』



「よく茜の母さんに作って飲み過ぎて怒られたよなι」



『だって〜
我が家ココアで財政破綻したらどうするのよ〜ι』



クスクスと笑う私たち。



…私はふと窓の外を見た。



『――あ!
レオくん、ちょっと来てきて!!』



「は…おい何だよι?」



面倒くさがるレオくんをベランダまで引きずる私。




外を見ると…



暗い世界に白いマシュマロのような結晶が


ふわふわと街を白くする。



『ふわぁ〜雪だ!!』



「綺麗だな…」



レオくんは少し悲しそうな顔をして

手の上に乗る雪を見つめた。