今日の朝食は寂しくなかった。


前まではお父さんがいて…

その後はレオくんと食べて…



今は…ずっと独りだった

誰かと食べるのが嬉しかった。


独りで――時計の音がよく分かるくらいの静けさの中で食べるのは…



苦痛だった…。




『…ッ!』


「茜、どうしたの…!?」


『なんでもないの…。

ただ…お母さんと一緒に食べれて…嬉しかっただけなの』


「…ッ!!」



お母さんは私をぎゅっと抱き締めた。



「ごめんね茜…辛い思いばかりさせて…」




お母さんは泣いた。


私も泣いた。