「レオは自分の運命の終点の答えを見つけた。

―これも…神の定めた“運命”なのだよ」




穏やかに微笑む長官に、

タクは肩を落として空を見上げた。




「…もう返してやっても良いだろう?」


「え…?」


「あの娘の大事な物…。
もうお前には必要ないじゃろう?」



タクは軽く笑うとシャボンを出して地上に落とした。



「オレはただ…守りたかっただけなんだ。

この歳になるまで…ずっと一緒だったから…」



「1度死んだ人間は天空界で新生児となって生まれる。

お前はホントに幸福者だな…レオ…」



長官は小さく頷く。