―……


「―どうじゃ、レオ…全てを知ってどう思った…?」



しゃがみ込む俺に長官は訊く。




全て思い出した…


俺は――彼女を守る為に死んだんだ…。





―私が殺したようなもんですよ―




あの言葉の意味をこれでようやく理解した。

彼女は俺を殺してなんかない…。




ずっと…彼女は――




『…長官、1つ教えてください。

なぜ俺を彼女の元に…?』


長官は見上げる俺に頷くと窓の外を眺めた。




「それは…ワシではない。

お前をあの娘の所によこしたのは…


“神の意志”じゃ」



耳を疑う発言だった。