「私は人を……ちゃいけないんだ…。

不幸になるんだ…」



「茜ちゃんッ!!」



母さんは彼女の肩を掴んで真っ直ぐ見た。



…やっと気付いたようで
少し目が戻った。



「…静…さん?
どうしてここに?」



「たまたま知り合いがそこにいたから連絡があって飛んできたの…。

…怜央は……」



「私が殺したんです」



「ッ何を言うの!?
あなたはそんな事……ι」



「私のせいで怜央は死んだ。
私は…バカだったんです」


彼女は自嘲の笑みを浮かべて俺の亡骸を見つめた。