「桐島、やめろ!」



那智が彼女の肩を掴んで落ち着かせる。


それでも彼女は離れようとしなかった。




…結局彼女は一緒に救急車に乗って病院に向かった。




―……


病院にバタバタと入って来る女性…。



待合室で待つ那智たちは女性に気付いて驚く。



「静さん!
どうしてここが…ッ!?」


父さんから逃げ出した母さんの姿がそこにあった。



「2人共……怜央は…!?

それと…茜ちゃんは…?」



「…れ、霊安室に……」




那智が俯きながら場所を指す。