―……


少年は独り、公園のブランコにいた。



辺りはすでに日が落ち始め茜空が少年に帰れと言ってるみたいだった。


少年は小さく泣いていた。




「…ねぇ、あなた何してるのぉ?」



そんな少年に声をかけた少女…。



「べ、別にいいだろ!」



『もしかして…泣いてたのぉ?』



「泣いてなんかねぇよ!」


少年はゴシゴシと目を袖で拭って少女を見た。




「あ、ごめんね!
怒らないでι

…お家に帰らないの?」



少年はふいっとそっぽを向きながら空を見た。