『なぜ神はアイツを救わなかったんだ!!

アイツは死を望んでいなかったッ!!

神は見捨てたのかッ!?』



「…運命じゃよ、レオ。

人それぞれ逆らえない事がある。

それは神にしか分からない」



俺は許せなくて仕方がなかった。


みんな…全て“運命”や“宿命”という忌々しいもので片付けている。


立証できないものでなぜ納得できる?



タクは死にたくなかった、

あの声をかけていた人たちの為に…頑張った…。




『みんな間違ってる…ッ!

おかしいさ…』



長官は掴む俺の手に触れ、ゆっくりと離させた。