Forbidden Love

俺は…死んだ…?



柏木怜央の時――



俺は…望まぬ死を…?




『…っぐ…!』



突然吐き気がした。


視界が一気に揺らぎ、
俺はその玉のどれかに触れてしまった。



『ッ!!』





―拓斗、頑張って!―


―きっと成功するよ…!―




『わあぁぁーッ!!』



俺は脳裏に映ったものを掻き消した。



『…ハァ…ハァ…ッ今のは…』


「今お前が見たのは、“タク”の人間の時の記憶じゃ」



嘘だろ…?

みんな人間だったなんて…



「タクは丁度今の若さで不治の病にかかり、

確率5%以下の手術に賭け…死んだ」




俺は長官の胸ぐらを掴んだ。