「お、見ろよ茜…」



サドルのところに白い羽根があった。



「へぇ〜今時こんな綺麗な鳥いるんだな」



『…そうだね』



これはきっと――

タクくんのだろう…。



あなたに答えを出すまで…

どれくらいかかるのだろうか…。




―pi、pi、pi、pi…!―



『あ、那智くん、携帯鳴ってるよ?』



「え…あ、サンキュ」



那智くんは携帯を開くと同時に険しい顔をした。


そして取らずに切った。



『電話…いいの?』



「別に大した事じゃないからいいんだ。

―それより早く帰ろう」



那智くんの様子が少し変だった。