「……お前また悲鳴あげんなよ…」



『す、すいません…』



やっぱり夢じゃなかった…



『ていうかなんで私の部屋の隣にいるんですか!?』



レオくんはベランダに出ている私の部屋の隣にいるのだ…。



確か隣は仲のいい親子だったはず…




「んなの何だって出来る。俺は天使だぜ?」



キラキラ光る金髪を朝の冷たい風になびかせながら

余裕の笑みを見せる。




『こ、怖……っ!』




私は話から逃げるようにキッチンに行き、

パンとココアを持ってベランダに戻った。