返答に詰まる私に構わず
タクくんは言い放つ。



「なぜそこまでしても生きがいを見つける?

見つけられるのか?

お前みたいな弱き心が見つけられるのか?」




『…ッそれを乗り越えて人間は強くなる!

私は絶対強くなって見せる…絶対に…。

何年、何十年かかっても…!』




タクくんは呆れたようにため息をつき、

ドアを指した。



「早く戻りな…。

彼氏が待ってるぜ」



『……』



タクくんはどう思ってくれたのだろうか…?