何かを守るような顔つきで言うタクくんに


私はぐっとなった。



『…例えそうだとしても…

人間は…生物は…その中で幸せを見つけてる!
楽しい事、辛い事、悲しい事…。

―…愛する事で生きがいを見つけてる!』




タクくんは首を傾げながら私の顔を覗き込む。




「そんな物があるせいで
傷つけたり、傷ついたりしている。

それはキリシマアカネ、
お前が一番分かるだろう?」



『ッ…!』



何も言えない…。