「あぁ、別に気にするな。

ただ時間の流れを“遅くした”だけだから」



私は腕時計を見ると、

針がゆっくりと細かく動いていた。




『天使は何でも有りなのね?』



私は思わず笑ってしまった。



「んで――本題に入るが、

コイツを見たら帰るさ。
オレは自分の言った事は理解してる」



のんびりと羽根を広げながら私を見た。




「アンタ…あの男と上手くいってるのか?」



『そう見えるなら好きにどうぞ…』



タクくんは私の答えに笑った。