―……


数十分後…




「ハイハイただいま〜♪」


結子が上機嫌に帰ってきた。


その手にココアはない…。


『結子ぉぉ〜私のココア〜ッι!』



「あ〜ゴメンゴメンι!

ココアのお金返すから買ってきなよ」



『ありがと結子!
んじゃあ行ってきます!』


私は苦笑する結子に笑うと、教室を出た。



ココア、ココア〜♪






「…頑張れ――」



結子が屋上にいる誰かに
そう呟いた事に


知るはずもなかった。