彼女は少し俯いて小さく頷いた。



『俺はレオ。よろしくな』




「私は……って言わなくても平気ですよね」




彼女は少し悲しそうな笑みを浮かべると俺の顔を見た。




『あぁ。

―んじゃ明日から頑張ろうな、桐島茜―…』




俺はまだ知らなかった―




この出会いが厄介な出来事の幕開けだとは……。