Forbidden Love

『那智くんおまたせ!』



私はすっかり温かくなったタオルを水に浸し、

それをまた額に乗せてあげる…。



気持ち良さそうに目を瞑る姿は

まるで耳が垂れた子犬のよう…。



『何か食べる?』


「あぁ…」



『じゃあお粥作ってきてあげる♪』



急いで下に行き、
キッチンでお粥を作り始める。




―数分後……


『那智くん、お粥持ってきたよ〜』



「おぉ…サンキュι
ソレ昔、よく食べてたよな…」



『那智くん、あの頃は体が弱くてよく熱出してたもんねι』



何かと風邪を引いていた那智くんは当時、

あまり外出はしなかった。