Forbidden Love

髪を撫でるとサラサラとした感触が指に伝わり、


何度も触れる…。



『こんな事…“1回だけ”あったなぁ…』




それを考えると悲しくなってしまう…。


考えなければ良いのに…


どうしても重なってしまう…。




―…お前…風邪移るぞ?―



―いいから早く!―




―おっかねぇな…ι―




「…いつまで触ってるわけ?」



『うぇ〜!?
…わぁ…っ!!』



突然開いた目に私は泡食ってしまい、


不意に掴まれた手に引っ張られ、ベッドの中に入る。



那智くんの少し荒い息遣いが聞こえた。