那智くんのいない一日を過ごして、

放課後のホームルームを迎えた。



「―桐島」



『ハ、ハイッ!』



突然先生に呼ばれた。


何か私したっけ…ι?



先生の手には今日配られた卒業に関しての資料…。




「悪いんだが、コレを吉岡のところに持って行ってもらいたいんだι

大丈夫か?」



『全然大丈夫です♪
まかせてください!』



ドンと胸を叩くと
苦しくてむせてしまったι



(お前だから心配なんだよなぁ……ι)



私はそんな事を思っている先生に気付かず、

資料の入った封筒を受けとると、


那智くんの家に向かう。