Forbidden Love

帰り道―……


家の前辺りで人影が見えた。



『あ…レオくん…』



今、会いたくない人に会ってしまった。



レオくんは心配した顔で近寄ってきた。




「アカネ…何かあったのか?」



「ううん、何でもないよ!平気平気!」



そんなの嘘。



ホントは全然平気なんかじゃない…。




普通に接してくれるレオくんに私は申し訳なかった。


「…」
『…』




沈黙が苦しくてたまらない


私はどうすればいいの―?



『私……もう家入る…ね』

「―あぁ…。おやすみ…」


『おやすみ…』



特に会話のないまま、
私は逃げるように家に入った。