Forbidden Love

「あぁ…あれは怜央の意志だったんだからいいさ。

人の感情なんてそんなもんさ」




言葉の一つ一つが…


硝子の破片のように私を攻撃する。




この場から逃げてしまいたい…。




「んで――用ってのは、

さっきの返事を聞かせてもらいたくてな」



『……』



「オレさ…あの後、桐島と怜央見たんだよな」




那智くんは傾いている夕陽を見ながら言った。



『え……?』



「桐島さ、怜央に“好き”って言えないんだろ?

たまたま話聞いちゃってさ」



風に乗った枯れ葉が私の頬を横切る…