―……


公園のベンチ……



そこでポツンと小さく座っている間



時の流れがこんなに長いと思ったことはなかった。




一体どんな顔で会えばいいの…?





「桐島」



『!!』



ふと呼ばれた声に思わず
ベンチから立ち上がる。




振り向くと…いつもと変わらないように見える那智くんの姿。



私は今――どんな顔をしているのだろうか…。




『那智くん…さっきはその…ごめんなさい…』



「何がごめんなの―?」



『いや…だからその……ι

レオくんとあの場からいなくなっちゃって……』




顔は普通でも明らかに違う空気。