「俺ら天空界の者は決して人間を好きに…

―愛してはいけないっていう“掟”があるんだ」



『掟……』



タクくんはゆっくりと私に近づく。


なぜか…怖い…ッ。




天使なのにどこか恐怖を感じさせる赤い瞳…



まるで全てを見透かされているようだ。





「その反応は…


“掟を破ったな”?」




『あの…レオくんは…!!
…ハッ…!?』




返答する前に

タクくんの指先が私の喉元に触れる…。




「アイツのためにキミには“犠牲”になってもらう」