〜Akane side〜


噴水広場の所でしばらく泣いていると――…




ふいに冬なのに暖かい風が私髪を撫でた。



顔を上げてみると、
白い服……茶色の靴。


綺麗な銀色の髪。




そして――



汚れのない純白の羽根。


すぐに何者か分かった。




この人は…レオくんと同じなんだな…って。




「こんな所で何してるんだ?」



透き通る声が私の心を現実に戻した。



『い、いえ何でも……ι』


「俺が見えるって事は……キミもしかして、キリシマアカネ?」




手を組んで訊いてくる天使に私はただコクコクと頷いた。